【トップノート】
勢いのあるシトラス調の香りと、コリアンダーのシャープな香りから始まります。
どこか力強く、キンとした硬さのある香りで、彼の“個性”である硬化の質感が感じられるイメージです。
また、自分の“個性”を地味だと思いながらも、「心に漢気があれば関係ねェ!!」と熱く言い切る切島鋭児郎の、漢気ある潔い姿を思わせる香りでもあります。

【ミドルノート】
ブラックペッパーやクローブといった、重たい質感をもつスパイスの香りが重なります。
トップノートまでの勢いが落ち着き、徐々に力強さが増していくイメージです。
「烈怒頼雄斗（レッドライオット） 安無嶺過武瑠（アンブレイカブル）」や「烈怒頑斗裂屠（レッドガントレット）」を会得した切島鋭児郎が、どんどんパワーアップしていく様子が思い浮かぶようです。
また、同時に少し渋みが滲（にじ）んでくるため、中学時代、敵（ヴィラン）を前にして足がすくんでしまい、襲われていた女子生徒を助けることができなかったという、心残りを思わせる香りでもあります。

【ラストノート】
オークモスが香りに深みを与えることで、ミドルノートまでの渋みが和らぎ、地に足が着くような印象へと変化していきます。
敵（ヴィラン）と対峙した時、どれだけ危険な戦況でも、決して倒れないことを誓う彼の姿を思わせる、どっしりとした重みのある香りです。
爆豪勝己が敵（ヴィラン）に攫（さら）われた際には、緑谷出久に「まだ手は届くんだよ！」と力強く伝えたり、ファットガムは勿論、敵（ヴィラン）である乱波にでさえ、その漢気ある戦い方が認められたりする程に成長した姿が感じられます。

【全体的な香りの印象】
切島鋭児郎のフレグランスは、熱血漢な少年の漢気溢（あふ）れる姿を思わせる、勢いや熱感、そしてどっしりとした存在感があるのが特徴です。
もう二度と後悔しないと誓い、情けない自分と決別を果たした切島鋭児郎。
そんな彼が、幼い頃より憧れている漢気ヒーロー「紅頼雄斗（クリムゾンライオット）」のように、守れるヒーローとして活躍する姿を、香りで感じてみてください。

©堀越耕平／集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会