Kyoka Jiro
【トップノート】
ブラックカラントの鋭い酸味と、ジュニパーベリーのキレのある香りから始まります。
また、フルーティーな甘みの後ろに、ラストノートに入っているレザーノートのがさついた質感が混じることによって、かわいらしさと共に格好いい印象をもたらします。
自身の心音を衝撃波として放つことができるといった、ロックな“個性”を思わせるようです。
なにより、ヒーロー活動に直接役立つことのない趣味だと分かっていても、部屋には楽器がいっぱいあるといった、彼女のロックを愛する心が感じられる香りです。
【ミドルノート】
しっとりとしたローズの香りが重なります。
これにより、ロックで格好いい印象から、少しずつ凛とした香り立ちへと変化していきます。
また、耳にダメージを負いながらも、虫が苦手な口田甲司を激励するなど、いざ戦いになると周囲を鼓舞する言葉をかけて引っ張っていくような、存在感も出てくる香りです。
【ラストノート】
芯の強さをもつガルバナムが、より一層香りに深みを与えます。
オール・フォー・ワンの強さに震えながらも、友の為に立ち向かっていくような、力強さを感じさせる香りです。
しかし、そこへアプリコットのほわっとした甘さも重なるため、文化祭ではメンバーそれぞれにアドバイスノートを作ってくれたり、進路に悩んだ時に両親の気持ちを慮ったりするような、優しい一面が感じられます。
【全体的な香りの印象】
耳郎響香のフレグランスは、ロックで格好いい香り立ちながらも、後から出てくる甘さが、照れ屋な彼女の優しい一面を感じさせるのが特徴です。
目立つ“個性”ではないものの、仲間の身を案じて必要な時に力強い言葉をかけて鼓舞してくれる、そんな彼女の仲間想いで自分の意思を貫く強さを、香りで感じてみてください。
©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会