【トップノート】
グレープフルーツやマンダリンといったシトラス調の明るい香りと、重厚なブラックペッパーが重なるところから始まります。
明るくいつも笑顔を絶やさない通形ミリオの、世界を照らす眩（まばゆ）い太陽のような存在感を思わせる香りです。
百万（ミリオン）を救う人間になれるようにと命名した「ルミリオン」として活躍する姿や、プロヒーローも含めて最もNO.1に近い男と言われる彼の実力が伺えるような、力強さも感じられます。

【ミドルノート】
透明感のあるマリンノートが広がります。
トップノートまでの力強く存在感のあった香り立ちが、徐々にクリアになっていくイメージで、あらゆるものがすり抜ける“個性”透過を思わせます。
また、幼い頃からヒーローになることを志し、扱いが非常に難しいこの“個性”を会得していく彼の、己の弱さを受け入れて真っ直ぐに成長していく姿も感じられる香りです。

【ラストノート】
すっきりとしたシダーウッドが立ち昇ります。
よく晴れた青空を思わせる香り立ちからは、エリをマントで包み込む、その温もりをも感じられるようです。
一時は“個性”を失ってしまうものの、サー・ナイトアイの予知を信じて進み続け、そしてエリの巻き戻しの“個性”で再びヒーローとして活躍する通形ミリオ。
そんな彼の姿に勇気をもらえるような、温かく晴々とした香りです。

【全体的な香りの印象】
通形ミリオのフレグランスは、世界を照らす太陽のように明るく存在感のある香り立ちから、次第に透明感やすっきり感が出てくるのが特徴です。
師から受けた「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやってこない」という言葉を胸に、困難を乗り越えてヒーローとして活躍し続ける彼の軌跡を、香りで感じてみてください。

©堀越耕平／集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会