【トップノート】
水気のあるオゾンノートが、ひっそりと香り立ちます。
極度に緊張しやすいためプレッシャーに弱く、少しのことでメンタルが不安定になってしまう天喰環の、控えめでネガティブな性格を思わせる香りです。
一方で、このひんやりとした質感が、戦いの中で周囲をよく観察し分析する彼の、冷静沈着な一面をも感じさせます。

【ミドルノート】
しっとりとした百合の花の香りが広がります。
トップノートの控えめなところから、徐々に存在感が出てくるイメージです。
“個性”に上限がなく、食べれば食べるほど力の可能性が広がるといった、普段の性格とは裏腹な能力の強さを思わせます。
また、窃野、宝生、多部という実力派の敵（ヴィラン）3人を一人で抑え込む天喰環の、プロヒーローが認めるほどの実力も感じられる、力強い香り立ちでもあります。

【ラストノート】
穏やかなサンダルウッドがゆったりと流れ出します。
自身がどれだけ危機的状況に陥ったとしても、友の身を案じ続ける天喰環の思慮深い性格を思わせる、優しい印象の香りです。
幼い頃、教室で声を掛けてくれた通形ミリオに救われたからこそ、今度はクラスで一人きりでいた波動ねじれに自ら声を掛けるといった、仲間想いなところも感じられます。

【全体的な香りの印象】
天喰環のフレグランスは、あまり目立たずひっそりと控えめに香り立つところから、徐々に力強さや優しい雰囲気が広がっていくのが特徴です。
通形ミリオが「負けたくない」と思うほどの努力家であり、メンタルが弱く繊細ながらも“ビッグ3”に上り詰めた彼の、太陽すら霞んでしまう程の存在感ある姿を感じてみてください。

©堀越耕平／集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会