Hitoshi Shinso
【トップノート】
淡々とした気配の奥底に、スペアミントのひんやりとした香りが混じるところから始まります。
心操人使の問いかけに応えたが最後、いつの間にか洗脳されてしまっているといった、謎めいた雰囲気を思わせる香りです。
ただし、控えめな香り立ちなので、普通科の生徒で、あまり目立たず、最初はどこか影があった彼の姿も目に浮かびます。
【ミドルノート】
深みのあるラベンダーが重なることによって、香りが少しほの暗く変化します。
体育祭の前に1年A組の教室に宣戦布告しに来るような大胆な一面や、昔から
【ラストノート】
みずみずしいオゾンノートの香りが広がっていきます。
ミドルノートまでのほの暗さが薄れて、晴れやかな印象が出てくるイメージです。
たとえ“個性”に恵まれなかったとしても、決して諦めずにヒーロー科に転入するために努力を続けている彼の姿を思わせます。
相澤消太との訓練を経て、「捕縛布」や“個性”伸ばしの鍛錬を続けてきた心操人使。
合同訓練にて、体育祭以降久しぶりに緑谷出久と対戦することを心待ちにしていた様子や、彼の“個性”が暴走した際には、「俺と戦おうぜ」と問いかけて“個性”の暴走を止めるなど、人の為に“個性”を使えるようになった彼の成長が感じられます。
【全体的な香りの印象】
心操人使のフレグランスは、いつの間にか彼に洗脳されてしまっているかのような、控えめながらも緊張感があるのが特徴です。
ですが、次第に晴れやかな質感へと変化することによって、ヒーロー科の面々に劣らないほどの実力を身に着けていく彼の成長が見えてくる香りでもあります。
立派なヒーローになるという目標を掲げて人知れず邁進していく彼の姿を、香りで感じてみてください。
©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会