Hikaru
【トップノート】
すっきりとしたシトラス調の香りから始まります。
屈託のない明るい香り立ちで、光としての記憶はあるものの、その身を得て初めて経験する事を新鮮に喜んだり楽しんだりしている、少し子供っぽいヒカルが感じられるようです。
しかし、ミドルノートにあるラブダナムの香りが既に出てきているため、少し淡々とした印象もあり、温度感があまりないのも特徴です。
そのため、知識として理解はしているものの、いまいち感情がよく分かっていないヒカルの、どこか危うげな雰囲気も見えてきます。
【ミドルノート】
トップノートで微かに感じられていたラブダナムがより一層強く出てきて、ジワリとほの暗さが滲み出します。
光の身体に入っている〝ナニカ〟の存在感が、徐々に出てくるようなイメージです。
自分の感情が分からず、制御することもできずによしきを襲ってしまうといった、だんだんと自分を抑えられなくなっているヒカルの姿を思わせます。
また、死んでも魂の形が変わるだけで離れ離れになるわけではないという考えをもちつつも、同時によしきには死んでほしくないと思うような、矛盾した自分の気持ちに苦しむ様子も思い浮かびます。
【ラストノート】
モスやオゾンノートの、ナチュラルな雰囲気の香りが広がっていきます。
ミドルノートまでのほの暗い質感が徐々に晴れて、柔らかな印象が感じられるようになります。
漠然と「居場所がない」「役目を失った」という感覚があったものの、よしきが自分を受け入れてくれたことによって、居場所ができたと思えるようになったヒカル。
そんな彼が、その大切な居場所を守るために、そしてよしきと一緒に居続けるために変わろうとしている様子が伺える香りです。
【全体的な香りの印象】
ヒカルのフレグランスは、明るい香り立ちながらも最初はあまり温感がなく、人間味が感じられないのが特徴です。ですが、徐々に人肌にも似た温もりが広がるように変化していきます。
よしきが受け入れてくれたことによって居場所を見出すことができたからこそ、ここに居たいという願いを叶えるために成長を重ねるヒカルの姿を、香りで感じてみてください。
©モクモクれん/KADOKAWA・「光が死んだ夏」製作委員会