FUMIWAKE SEIICHI

踏分誠一|「ハンドレッドノート」フレグランス

【トップノート】
パキッとした酸味をもつライムの香りから始まります。
TOKYO出身でありながら流暢な関西弁を話し、毒舌気味なまどかや健三にツッコミを入れている誠一の、快活な様子が思い浮かびます。
一方で、その奥にグリーンティーの爽やかな渋みがあることで、シトラス調のもつ軽やかさのみではなく、香りに力強さを与えます。
体格がよく、歩き疲れたまどかをおんぶして歩くことに慣れているような、体力に自信がある姿も感じられる香りです。

【ミドルノート】
ハイビスカスの甘さが出てきて、トップノートにあった微かな渋みが引いていきます。
それにより、じんわりと温かみが広がり、香りに親しみやすい印象をもたらします。
元フローリストで子どもに好かれやすかったり、裏表のない性格で困っている人がいたら疑うことなく手を差し伸べたりと、誠一の人の良さが感じられる香りです。
明るく陽気な印象すらある香りなので、記録者でありながら推理は不得手という一面も感じられます。

【ラストノート】
サンダルウッドの深みある香りが出てきて、香りに厚みをもたらします。
スワロウテイルの家事を取り仕切る、しっかり者の誠一。
怠けすぎるまどかを叱咤し、際限なくまどかを甘やかす健三に苦言を呈しながらも、何だかんだと二人の世話を焼いている誠一の姿が思い浮かぶ、穏やかな香りです。
また、ウッディ調ならではのずっしりとした芯のある香りでもあるため、犯人の悪意を真っ向から非難する真っ直ぐな一面や、できる限りまどかを支え続けようという強い責任感の持ち主であることも感じられます。

【全体的に】
踏分誠一のフレグランスは、明るく頼もしい雰囲気をもつ穏やかさが特徴です。
全体的に温かみのある香りなので、引きこもりがちなまどかを支え、健三の文句も真正面から受け止めてくれる彼の、懐の深い兄貴肌な一面を感じてみてください。