Makunouchi Ippo
【トップノート】
固形石鹸を思わせる、シャボンノートの素朴で懐かしい香りから始まります。
親しみやすい印象の香りで、母親思いの心優しい少年の姿が思い浮かぶようです。
そこに、オレンジの甘酸っぱさが重なり、繊細な雰囲気も出てきます。
どこか幼さすら感じられる香りからは、いじめられっ子だった一歩の気弱な一面や、女性陣から人気になるのも頷ける朗らかさが感じられます。
【ミドルノート】
ゼラニウムやラベンダーの香りで、力強い雰囲気が出てきます。
これにより、トップノートにあったシトラスの甘みが和らぎ、大人びた印象へ変化します。
鷹村に憧れてボクシングの世界に入った一歩の、弱音を吐くことなく毎日コツコツとトレーニングを積み重ねるといった、根性が据わった様子を思わせる香りです。
ガゼルパンチやデンプシー・ロールなどの技術を身につけて、着実に成長していく一歩の姿が感じられます。
【ラストノート】
重い印象がありつつも温かみのあるベンゾインやアンバーが、香りに深みをもたらします。
ミドルノートまでのナチュラルな雰囲気の香りに、厚みが出てくるイメージです。
どんな猛打をも受け止め、決して怯まずに相手の懐に潜り込み、重い一撃を叩き込む一歩。
そんな彼の、勇敢で逞しい姿が感じられる、骨太な印象の香りです。
【全体的に】
幕之内一歩のフレグランスは、昭和や平成初期の懐かしい雰囲気を思わせる石鹸のような香りで、飾り気がなく穏やかな印象なのが特徴です。
「強さとは何か」を問い続け、体格差や技術差を物ともせず、「勇気」という武器を以て強敵に挑み続ける一歩が、ボクサーとして成長する姿を感じてみてください。
©森川ジョージ/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ