Miyata Ichiro
【トップノート】
ユーカリやベルガモットの、すっきりとした香りから始まります。
品のいい甘みもあり、クールなイケメンっぷりが伝わってくる香りです。
また、清潔感のある洗練された印象の香りでもあります。
父親も元プロボクサーで、幼少期からボクシングに打ち込んでいた宮田の、エリートとしての一面も感じられます。
【ミドルノート】
オレンジフラワーのすっきりとした甘みが出てきます。
トップノートよりも爽やかな印象ですが、どことなくキレがあり、技巧派ボクサー・宮田一郎の姿が思い浮かびます。
素早いフットワークで相手を翻弄するのは勿論、かつて挫折を経験した父親のファイトスタイルは間違っていないと証明するように、父親と同じくカウンターを武器に戦う宮田。
そんな彼の、高度なテクニックを涼しい顔をしてやってのけるといった、天才肌なところが感じられます。
【ラストノート】
シダーウッドの芯のある真っ直ぐな香りが出てきます。
天才肌とはいえ人一倍努力を重ねている宮田の、ストイックな性格が感じられます。
一歩との再戦のためにフェザー級にこだわり、過酷な減量をも乗り越える、強靭な精神力が伝わってきます。
しかし、そこに柔らかな印象のムスクが重なることで、すっきりとした印象が少し落ち着きます。
同門の木村のスパーリング相手を買って出るような、人情や面倒見の良さも感じられる香りです。
【全体的に】
宮田一郎のフレグランスは、端正でクールな香りですが、次第にどこか和風の雰囲気が感じられるのも特徴です。
落ち着いた態度に反して負けず嫌いで、アウェイな環境でも自分を貫き堂々と戦う宮田が持つ、カウンタースタイルへのこだわりや、信念の内に秘められた熱い想いを感じてみてください。
©森川ジョージ/講談社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ