Kurosu Kazunari

黒須一也|「K2」フレグランス

【トップノート】
沈丁花の清潔感のある香りから始まります。
文武両道で心優しい黒須一也の姿を思わせる香りです。
清らかな印象の香り立ちなので、「不純異性交遊などしない」と宣言する彼の、純粋な一面が感じられます。
それと共に、バニラのまろやかな甘さが重なるので、香りに深みが出てきます。
先代ドクターKであるKAZUYAのクローンとして生み出された黒須一也が、その生い立ちが故に、他の同級生とはどこか違うと感じられるような、落ち着きや胆力を持ち合わせていることが伝わってくる香りです。

【ミドルノート】
ローズのしなやかな花の香りが広がります。
少し華やかな雰囲気へと変化するので、当代のドクターKこと神代一人と出会い、村で医療の経験を積む中で、Kを継ぐ者としての才能が花開いていく様子が感じられるようになります。
そこへ、微かにジンジャーのピリッとした刺激が混じります。
医療者としての才能が開花するにつれ、自身を取り巻く血の運命についての真実を知り自分は何のために生まれてきたのかという疑問を抱えてしまう、彼の苦悩が感じられます。

【ラストノート】
柔らかなアンバーが、ふわりと揺蕩たゆたいます。
ミドルノートで感じられていた、花の華やかさが徐々に和らいでいくような変化です。
幼い頃から命の重さを理解していて、その想いを大人になっても変わらずに持ち合わせている彼の、優しく思慮深い一面が感じられる香りです。
また、真っ直ぐなシダーウッドが重なり、徐々に香り立ちが晴れやかな印象へと変化します。
母である黒須麻純や相馬有朋の死、また、自分を信じてくれた周囲の良き理解者たちのおかげで、自分の運命と向き合えた彼の、清々しい心持ちが感じられるようです。

【全体的な香りの印象】
黒須一也のフレグランスは、心優しい青年の純粋な一面を感じさせつつも、その奥には年齢に見合わない存在感があるのが特徴です。
ですが時間が経つ毎に、紆余曲折を経て、ただ心底人を救う医者になるという想いを持つようになった彼の、揺るぎない覚悟が出てくるようになります。
先代ドクターKであるKAZUYAのクローンではなく、『黒須一也』という一人の人間として生きていくことを決意した彼の生き様を、香りで感じてみてください。