Kitaro's Father
【トップノート】
オゾンノートやハーバルがもたらす、ひんやりとした香りから始まります。
汽車の中でどこからともなく現れ、水木に「死相が出ている」と告げただけで消えてしまったような、神出鬼没でぞっとする雰囲気が感じられる香りです。
目を赤く光らせた時の、人ではない存在なのだと思わせるオーラが伝わってきます。
【ミドルノート】
スモーキーノートが出てくることで、トップノートのキンと冷えた印象が和らぎます。
その分、もやっとした質感が際立つため、掴みどころのない印象に変化します。
哭倉村で捉えられ座敷牢に入れられても平然としており、水木の目を盗んで抜け出したかと思えばのんびりと温泉に浸かっているような、のらりくらりとした様子が思い浮かぶ香りです。
またそうした緩やかさが、会話の端々に見えるとっつきやすい態度も感じさせます。
【ラストノート】
ウッディ調の香りが温感をもたらします。香木由来の、なんとなく安らぎを覚える香りです。
妻を想い、彼女の身を案じ、危険を冒してでも彼女を探し続けた一途な愛妻家としての一面が見えてきます。
また、儚い印象はありながらも、ミドルノートよりも微かに芯を帯びた印象に変化しているのも特徴です。
怨嗟を引き受けてでも、水木や鬼太郎の生きる未来の楔となった彼の、その身の朽ちる様子と揺らがぬ覚悟の双方を感じられます。
【全体的に】
鬼太郎の父のフレグランスは、幽霊族らしいひんやりとした香りと、飄々とした掴みどころのない質感が特徴です。
表情や言葉尻からは何を考えているのかわかりづらいものの、水木との奇妙な友情や、妻や子を想う愛情が確かに存在しているところを感じてみてください。
©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会