RAN BOUKI
【トップノート】
清らかな白木蓮の香りから始まります。
品行方正で礼節を重んじ、名家の弟子の鏡と称される藍忘機の姿を思わせる、洗練された香り立ちです。
ですが、涼やかなシダーウッドも混じるため、少しシャープな雰囲気も感じられます。
昔から寡黙で、かつては特に魏無羨に頑なな態度を取り、彼の冗談を「くだらない」と一蹴したり、それでも揶揄い続ける魏無羨に禁言術をかけたりしていた様子も目に浮かぶ香りです。
【ミドルノート】
竜胆の仄かな甘さが広がります。
トップノートにあった、どこか近寄りがたさを覚える香り立ちが徐々に和らぎ、淡さや儚さが出てくるイメージです。
不夜天の戦いで満身創痍となりながらも魏無羨を乱葬崗に送り届けた後、彼に「失せろ」と言われ続けても自らの霊力を分け与える様子や、魏無羨を喪ってしまった後、「笛が見つからない」と藍曦臣に言う時の、苦しそうな、悲しそうな声音を彷彿とさせます。
【ラストノート】
白檀やホワイトムスクの、ゆるやかな甘さが出てきます。
ミドルノートまでの淡い質感から、どこか人肌のような温感がじわりと滲むイメージです。
大梵山で「忘羨」を聞いた時から、莫玄羽が魏無羨だという確信を得ていた藍忘機。
そんな彼が、魏無羨の話に「うん」と返事をする時の、昔とは違う優しく甘い声色や、酔った時に温寧に対して嫉妬したり、「私のもの」と言ったりするような、内に抱えていた思慕の想いが徐々に露になってくる香りです。
【全体的な香りの印象】
藍忘機のフレグランスは、静かでひんやりとしていて、どこか近寄りがたさのあった香り立ちから、次第に包み込まれるような優しい雰囲気に変化するのが特徴です。
品行方正に生きてきた彼が犯したたった一つの過ちが、魏無羨であったこと。自分の身や立場を犠牲にしてでも、絶望の淵に立つ魏無羨に寄り添い続けた一途な想い。
そして魏無羨がいなくなってからも、13年もの間、彼をずっと探し続けていた藍忘機が、ついに魏無羨と再会し、二人で最後まで添い遂げていく様子を香りで感じてみてください。
©MiMi
晋江文学城 墨香銅臭原作