パンチの効いた甘酸っぱいカシスが弾け、華やかなローズが赤い花びらを散らす。一度知ってしまったらもう目移りできないこの香りは、まさに快楽の坩堝（るつぼ）から滴る甘い蜜。
事後の余韻の温もりにも似たバニラが微睡（まどろ）むように広がって、夢の中でもあなたを離さない。
その魅力に振り回されたいと乞い願うほどに、セクシーなフレグランス。

ザクロにプラムにバニラ、かわいいものだけを並べた世界はスウィートでキュート。そんな脳髄を刺激する甘みに添えるのは、迷える子羊を導く一輪のバラ。
手を引かれた先に待つ愛らしいコットンキャンディのふわりとした香りで、あなたをこの世界の虜にする。
身も心も蕩けてしまう、甘美なるフレグランス。

天からの啓示を届けるシトラスの輝き。いっそ拝みたくなるほどに神秘的、なようで、どこかスカした感じがする。揺蕩（たゆた）うマグノリアの甘みは余裕綽々な態度の表れか。
それでも最後には、駄々をこねる子供にも似たラズベリーのかわいげに絆されてしまうだろう。
今を謳歌するエリート天使に相応しい、清らかなフレグランス。

ペアやパイナップルのパステルな甘み。あまやかしたくなるほど愛らしい、と思いきや、あざとい感じがしなくもない。静かに流れるマグノリアのしっとりとした香りは、時折見せる本気の顔か。
それでもやっぱり、家族を想う子供にも似たウォータリーノートのナチュラルさに絆されてしまうだろう。
新時代のエリート天使に贈る、聖なるフレグランス。