トップノートは、冷ややかなユーカリの香りが、鋭さをまとい立ち昇ります。
『“七武海”になるために海賊の心臓を100個本部に届けた狂気の男』と海軍にすら恐れられている残忍な姿を思わせる香りです。
「弱ェ奴は 死に方も選べねェ」と言い、たしぎを真っ二つに切り伏せる彼がイメージできます。

ミドルノートになると、ゼラニウムのキレのある香りが重なります。
医者として医学の知識を身に着けており、パンクハザードで心臓を入れ替え戦うなど、戦略を立てて行動する知的な一面や冷静な姿を感じさせる香りです。

ラストノートでは、オークモスの深みのある香りが広がります。
自分のために泣いてくれたコラソンに心を許し『コラさん』と呼び慕ったり、ドレスローザにてドフラミンゴと戦った際も「優しいコラさんがあの日引けなかった引鉄を!!代わって引きに来ただけだ!!!」と立ち向かっていく彼の、思い出を胸に戦う姿を思わせる香りです。
そこへあたたかなトンカビーンズが合わさります。
麦わらの一味と行動を共にし、ルフィの言動に戸惑う姿や、チョッパーを頭の上に乗せられて絶句する、そんな一面も目に浮かぶようです。

全体を通して『死の外科医』に相応しい、研ぎ澄まされた恰好いい香りです。
しかし、時間が経つごとに冷ややかな中にもじわりと温感が出てくるフレグランスとなっています。

©尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション