【トップノート】
最初から、ミドルノートにあるミルキーな香りが感じられ、ふわふわとした軽やかな雰囲気が広がります。
ただ、そこにプラムやアプリコットの繊細な甘みがあるのが特徴です。
つっこまれたり怒られたりすると、すぐにしょんぼりしてしまうような一面が感じられます。

【ミドルノート】
ミルクやバニラの甘みがトップノートよりも感じられることにより、フルーツの甘みが和らいでまろやかになります。
懸賞金こそ低いベポですが、潜水艇という難しい船を、無事に目的地まで案内する航海士であり、ソナーマンとしても優秀です。
耳に手を添えて敵の攻撃を瞬時に捕捉するような、かわいい「ペット」ではなく、ハートの海賊団の船員（クルー）としての有能さが伝わってくる、落ち着いた香りです。

【ラストノート】
アンバーやウッディ調の香りが出てくることで、ミドルノートまでの軽やかさが引いて深みが出てくるため、もこもこの大きな体がイメージできます。
チョッパーの処方した薬を使って、「月の獅子（スーロン）」となったベポのイメージです。
一回りも大きくなった体だけでなく、ローを守ろうとする覚悟すら感じられるようです。

【全体的に】
ベポのフレグランスは、ふかふかの体を思わせる、かわいらしく、どこか懐かしい甘みが特徴です。
ローが昼寝をする時の枕にしているのも納得がいく、柔らかくて優しい姿は勿論、いざという時は技術・体術の双方をもって戦う頼もしいベポの姿を感じてみてください。

©尾田栄一郎／集英社・フジテレビ・東映アニメーション