ほとばしるパワーを感じさせる、力強くビターなプチグレン。しかしそれは一瞬にして消え去り、安らぎをもたらすソープノートの朗らかな温もりが広がる。
気づけばムスクの淡さのみが余韻を残し、穏やかに過ぎる時間を物語る。
何気ない日常を送る、平穏なるフレグランス。

キンと冷えた金属的な質感の中に混じる、フルーツの柔らかな甘さ。しかしその内に燻（くすぶ）るクローブが、悪を討つための力強さをもたらす。
クールダウンするようにアンバーがゆるりと流れれば、学びの日々に休息が訪れる。
素直な心で成長し続ける、洗練されたフレグランス。

まるで影に潜んでいるかのような、シトラス調の静けさ。しかしそこに加わるミュゲの明るさが、背後を狙い忍ぶ気配を陽（ひ）の元へと開放させる。
落ち着いた甘さを帯びたサンダルウッドが揺らめくと、露（あら）わになるのはその純粋さ。
一太刀報いて因縁を果たすための、軽快なフレグランス。