Hinaichigo
【トップノート】
ミュゲのピュアな香りと共に、コットンフラワーのふわふわとした香りが重なり合って広がります。お菓子のように甘く柔らかい香り立ちで、見た目も心も子供で無邪気な雛苺、というイメージです。大好物のイチゴ大福を美味しそうに頬張る時や、『みんなで楽しく遊ぶ』時に見せる彼女の、瞳をキラキラさせている可愛らしい笑顔が目に浮かびます。
【ミドルノート】
最初のふわふわとした雰囲気の中にシュガーの香ばしさが重なり、より一層甘さが際立つように香り立ちます。ですがそれと同時に、不透明な霧が広がるようにミルクのまろやかさが重なります。
これにより、以前のマスターが『かくれんぼ』中にいなくなってしまい、長きに渡りずっと鞄の中で眠っていた彼女の、寂しいという思いが垣間見えてきます。それ故に、新しいマスターとなったトモエを危険に晒してしまうような、どこか危うげな印象がわずかに感じられます。
【ラストノート】
ですが、先の見えない不透明さを吹き飛ばすかのように、ホワイトシダーがクリアに香り立ちます。未だに眠る時は怖くなってしまうと言いつつも、今の自分には起こしてくれる人が沢山いることを知った彼女の抱く、安心感が伝わってきます。
また、『大切な人たちを守りたい』という思いで雪華綺晶に逃げずに立ち向かっていく彼女の、純粋な思いも感じられるようです。
【全体的な香りの印象】
砂糖菓子のようなふんわりと可愛らしい印象の香りで、あどけなく甘え上手な雛苺の、どこか放っておけない不思議な魅力が詰まっています。
ですが次第に、まろやかな雰囲気の中に一筋の光が差し込むように変化していきます。
ただのか弱く幼い
© PEACH-PIT・集英社/ローゼンメイデン製作委員会