【トップノート】
かっちりとした印象をもたらすユーカリの香りから始まります。
ひんやりとしつつも上品な香りからは、燕尾服をまとったディアブロの、執事のような雰囲気が感じられます。
常に丁寧な口調で物腰柔らかく、一見すると人当たりのいい人物、といったイメージです。

【ミドルノート】
フゼア調のゆったりとした甘みが出てきますが、トップノートよりも仄暗い印象になります。
ローズマリーが持つ、ほんのり硬い渋みも感じられ、段々とキレが出てくるイメージです。
これにより、原初の悪魔の一柱『原初の黒（ノワール）』と呼ばれる悪魔族（デーモン）の強さや狡猾さが垣間見えてきます。
ファルムス王国に交渉に赴いた時の、じわじわと逃げ道を奪い相手を追い詰めるディアブロ、という雰囲気です。

【ラストノート】
トンカビーンズやムスクの温もりある香りが出てきて、ミドルノートにあったキレが落ち着き、穏やかな香りに変化します。
ゆるやかに流れるような印象の香りからは、ディアブロのマイペースさが伝わってきます。
リムルを崇拝するあまり、話の腰を折ってでも彼の武勇伝を語ってしまう姿が思い浮かびます。

【全体的に】
ディアブロのフレグランスは、紳士や貴族を思わせるクラシカルな香りが特徴です。
身なりがよく常に笑顔を絶やさないディアブロが秘めている、高位の悪魔としての実力や恐ろしさ、そしてリムルに心酔している様子を感じてみてください。

©川上泰樹・伏瀬・講談社／転スラ製作委員会