Hua Cheng

花城|「天官賜福 貮」フレグランス(新装版)フレグランス

最初から最後まで一貫して、しなやかな甘さをもつ香木の香りがあるので、優雅で美しい雰囲気が広がります。
その中でもトップノートは、涼やかなユーカリと、ゆったりとしたベンゾインの香りから始まります。
鬼界の者達は勿論の事、神官からも恐れられており、滅多に人前に姿を現すことがない花城ホワチョンの近寄りがたい雰囲気や、三郎サンランの時にあったあどけなさが抜け、より落ち着いていてゆとりのある振る舞いをしている姿がイメージできる香りです。
そこへ、シナモンの重たい質感が混じることによって深みが増し、血雨探花けつうたんか花城ホワチョンとしての圧倒的な存在感を物語ります。
鬼市の鬼たちが、彼の一言を受けて時に畏怖の念を抱き、またある時にはその心を高揚させるのも頷けるほどに、重厚な香りです。

ミドルノートになると、香煙を思わせるアガーウッドの香りが広がり、不透明な質感へと変化します。
誰もに畏れられる鬼王である花城ホワチョンの、高名な一方で謎めいた雰囲気を思わせる香りです。
鬼であるにもかかわらず神官の謝憐シエ・リェンに惜しみなく手を貸す彼の、真意が読めない様子が思い浮かびます。
一方で、奥から滲んでくる甘みにより、謝憐シエ・リェンの事を大切にしていることも感じられます。

ラストノートにかけて、トンカビーンズのゆるやかな甘さと、微かな温もりが広がります。
ほのかな熱感に包まれるような印象で、何百年経っても変わることのない謝憐シエ・リェンへの想いが伝わってくるようです。
鎏金宴虐殺りゅうきんえんぎゃくさつ事件の責任を感じて自責の念に駆られる謝憐シエ・リェンに対し、彼の行いは間違っていないと伝え、「誰が失望しようと関係ない」「ある者にとっては、この世にその人が存在することが希望なんだ」と語る、その時の優しい声音がイメージできる香りです。

全体的に厳かでしめやかな雰囲気が漂いつつも、奥深い甘さをもつ香りです。
紅衣をまとった美麗な姿を思わせる優美な彼の姿と、三郎サンランの頃から変わらぬ謝憐シエ・リェンへの想いを、香りでご堪能ください。