JURY ARISUGAWA
【トップノート】
最初からミドルノートにある花々の香りが感じられ、それらがシトラス調の端正な香りと折り重なることで、とても気品があって洗練された香りが立ち昇ります。
フェンシング部の部長代理を務めている有栖川の、凛とした闘いや佇まいが感じられるようです。
「有栖川先輩に睨まれたら、教師でも学園を追い出される」と噂が立つのも頷けるほど、完璧すぎるくらい美しい香り立ちです。
【ミドルノート】
ローズを筆頭に、ジャスミンやイランイランなどの妖艶な花々の香りが辺りに満ちてゆきます。
有栖川の見惚れるほどの美しさが感じられる香りです。
しかし、その華やかさにほの暗さを与えるように、ほろ苦いネロリが重なります。
ウテナに奇跡を信じるかと問いかけつつも、奇跡なんてあるわけないと否定の感情を露にする彼女の、矛盾する思いが伝わってきます。
【ラストノート】
バニラの不透明な甘さが、ゆったりと
長きに渡り
ですが、そこへアンバーのほのかな温もりが重なります。
たとえ自分が報われなくても、大切な人の幸せを優先させるような、慈しみの心も感じられます。
【全体を通して】
有栖川樹璃のフレグランスは、じわりと広がるほろ苦さが叶わぬ恋の苦しみを思わせるものの、そんな感情さえも包み込んでしまう温感が心地よく広がり、優しく穏やかな気持ちにさせてくれます。
誰もが見惚れるくらいに美しく雅やかな、気品ある薔薇の香りをお楽しみください。
©1997 ビーパパス・さいとうちほ/小学館・少革委員会・テレビ東京