調香師自らを世に残すために創られた一本。
名声に縋るのではなく、真摯に、そして実直に己の作品と人々に向き合いたい。
そんな、気高くもロマンチシズムに富んだ初心を思い出させてくれる。

「格式と伝統を重んじる、洗練された香り。有無を言わさぬ重厚感。一切のほつれもない完璧な仕上がり。
しかしそれには進化の余地はない。完璧は、追い求める姿にこそ見出せるものだ。
どんな堅い表情も、ふとした瞬間、その口元に柔らかな弧を描く。
ならば、少しの酩酊をアクセントに、パーフェクトな佇まいに相応しいブランデーを添えたらどうだろう？」

芸術家の生き様が広く世に知れ渡ることを願って創られた一本。
気さくで親しみやすい人柄によく馴染む、スパークリングな香り。
不安や恐怖などなかったかのように、心躍る新しい一歩を踏み出せる気がする。

「ファッショナブルかつアバンギャルド、洒落っ気の効いた香り。次々と湧き出てくる、香り・色・インスピレーション。
日々を楽しむ高揚感と、愛してやまないあの味！　刺激的でワクワクする。
それでも、溢れたものひとつひとつと向き合って、じっくり対話することも必要だ。
だから、酔い覚ましに少しの渋みを残して、静かなひと時をつくってくれたのだろう？」