しなやかな存在感を放つ美しいシトラスの後ろで、ひんやりとしたクラリセージが音もなく香り立つ。
じわりと滲（にじ）むベチバーの渋みが感じさせるのは、明けることの無い漆黒の孤独。だがその奥底には淡くムスクが息づき、かすかな光の予感と共に、まどろみからの目覚めを待っている。
研ぎすまされたような視線に潜む願いに、そっと心掴まれるフレグランス。

TOP:

Green Tea, Earl Grey, Clary Sage

MIDDLE:

Freesia, Rose, Ozone Note, Vetiver

LAST:

Musk, Patchouly, Oakmoss

伸びやかな甘みを持つマンダリンと共に漂う、飾り気のない石鹸の無垢な気配。
澄んだ桔梗とホワイトシダーが滑らかに香り立ち、曇りのない凛とした印象があふれ出す。そこに重なるベンゾインの温かな香りが伝えるのは、ゆっくりと解（ほど）けてゆく空気感にも似た、彼の柔らかな笑顔。
確かな意志を宿した横顔に潜む優しさに、ふわりと包み込まれるフレグランス。

TOP:

Savon Note, Mandarin, Melon

MIDDLE:

Muguet, Dahlia, Balloon Flower, White Cedar

LAST:

Amber, Oakmoss, Benzoin